[トイレ] 飴村乱数 : 誰もいない、普通のトイレ。

[トイレ] 飴村乱数 : 「ほらほらパーくん!最近はあったかいけど濡れたまんまじゃ風邪ひいちゃうよ!」

[トイレ] パープルハイプ : 「それはそうねぇ……そうではあるけども」

[トイレ] 飴村乱数 : 「そうそう!男は度胸!何でも試してみるもんだって言うでしょ?まずはこんなのはどうかな?」

[トイレ] パープルハイプ : 「俺1人でもだいじょ……あっこれ着せ替えショー的な……」

[トイレ] パープルハイプ : 諦めたような表情を浮かべる。

[トイレ] パープルハイプ : 「……ハイ、ドンナノデスカネ…」

[トイレ] 飴村乱数 : と、取り出した服はしっかりと縫製もされていて。
予想よりも中性的に着こなす事は出来るだろう範疇の服だった。

[トイレ] パープルハイプ : 「……ん、あ」

[トイレ] パープルハイプ : 「割とマジで俺でもきれそーっスね」

[トイレ] 飴村乱数 : 「でしょでしょ?ズボンはこっちだから、はいどーぞ!」

[トイレ] パープルハイプ : 「あざーっす……でもさぁでもさぁラムちゃん、いんで?」

[トイレ] パープルハイプ : 「ケッコーこれ……ねえ?」と指で輪を作る。

[トイレ] 飴村乱数 : 「……?何のこと?」

[トイレ] パープルハイプ : オタカイのでは……?学生身分では一番気になるポインツ。

[トイレ] 飴村乱数 : 「大丈夫だよ~、だって、服って着られる為にあるんだから!」

[トイレ] 飴村乱数 : 「……あれ?何その身体」

[トイレ] パープルハイプ : 「ほわぁ?」

[トイレ] パープルハイプ : 何やらしなやかな、しなやかすぎる身体。

[トイレ] パープルハイプ : 先程までのゴツゴツとした印象はどこへやら、丸みを帯びたそれは……

[トイレ] パープルハイプ : それは……?

[トイレ] パープルハイプ : 「ほぎゃーーーっ!!??」

[トイレ] パープルハイプ : ……顔立ちはそのまま、というのがなんとも倒錯的であり。

[トイレ] 飴村乱数 : 「うわ~パーくんほら~!見てみて!
僕も女の子になっちゃった~!」

[トイレ] パープルハイプ : 「何これ何これ、何これ……ウワーッ!!!??」

[トイレ] 飴村乱数 : いつの間にか、半裸になった乱数がパープルの傍に駆け寄ってくる。

[トイレ] パープルハイプ : 「ひゃっ、ひょっ」

[トイレ] 飴村乱数 : 「ん~何何?どうしたのさ~?」

[トイレ] パープルハイプ : 「いや、その、えっと。えっと!」

[トイレ] パープルハイプ : 「服!!! 服きませう!!!!」

[トイレ] パープルハイプ : それなりに出てしまった胸を必死で抑えて。

[トイレ] 飴村乱数 : 「―――あは♪
もしかして…勃っちゃった?」

[トイレ] 飴村乱数 : 何もない、その股座に手を這わす。

[トイレ] パープルハイプ : 「ひ、あっ」

[トイレ] パープルハイプ : ……聞いてないぞ、聞いてないっていうか、その!

[トイレ] 飴村乱数 : ccb<=80
嘘つき (1D100<=80) > 38 > 成功

[トイレ] パープルハイプ : 「まっ、だめっ」

[トイレ] 飴村乱数 : 「うそつき」

[トイレ] 飴村乱数 : 「パープルってさ、嘘下手だよね」

[トイレ] パープルハイプ : 「へ、た……な自覚はまあそれなりに、あるけど!」

[トイレ] 飴村乱数 : 「日常生活でも嘘ついて。バレてないとでも思ってたの?
挙句に興奮してないって言うんだもん。僕傷ついちゃうな」

[トイレ] パープルハイプ : じりじり、と後ずさる。しかし、そこは壁であり。

[トイレ] 飴村乱数 : だからさ、と壁にもたれるように腕を添え。

[トイレ] 飴村乱数 : 「皆にも、ヴァレくんにも言えない所。
…ぜーんぶ、出しちゃっていいよ?」

[トイレ] パープルハイプ : ccb<=60 現実逃避 (1D100<=60) > 43 > 成功

[トイレ] パープルハイプ : 「は、へ……へへ……」

[トイレ] パープルハイプ : そーだよ。

[トイレ] パープルハイプ : こんなん夢でしょ。

[トイレ] パープルハイプ : 力なく、その場にへたりこんで。

[トイレ] 飴村乱数 : 慣れた手つきで服に沿わせ。
下も、上も、中も。

[トイレ] パープルハイプ : 「ひ、あっ」

[トイレ] 飴村乱数 : そして。

[トイレ] 飴村乱数 : 「…綺麗だよ、パーくんは」

[トイレ] 飴村乱数 : 気づけば、先ほどとは違った。
女性らしい…そんな主張がされた服装に着替えさせられていた。

[トイレ] パープルハイプ : ──アンバランス。男性的な要素が残りつつ、変わってしまった“肉体”(それ)が強調されていて。

[トイレ] 飴村乱数 : 「……さーてと!お着換えもしたことだし戻ろっかな!
パーくんは?」

[トイレ] パープルハイプ : 「ひゅえっ」

[トイレ] パープルハイプ : ──あれ?

[トイレ] パープルハイプ : あれ、あれ?と、“起こらなかった”事に首を傾げて。

[トイレ] パープルハイプ : 「え、あ、へっ……と……」

[トイレ] 飴村乱数 : 「ほら、いくよ。綺麗なパーくんを皆に見せてあげないと!」

[トイレ] パープルハイプ : 「え、あっ」

[トイレ] パープルハイプ : ……きっと、夢だった。

[トイレ] パープルハイプ : 「は、い……」

[トイレ] 飴村乱数 : 入ってきた時と変わらない熱。
それを帯びて、手を引く。

[トイレ] 飴村乱数 : 「――パーくんはいつも、綺麗だよ」
そんな言葉を、添えて。

[トイレ] 飴村乱数 : ―――もし男性に戻った時、この服装のパープルはどんな顔をするんだろう?
想像していると、自然と笑えて来た。

[トイレ] 飴村乱数 : 彼のついた嘘に被せるように、そんな事を隠したりして。
僕たちはトイレの扉を開いた。